リベラルな国に行って思ったこと

いつの間にやら2024年。というか2月になってる。てか確定申告の時期じゃん。

政治家っていいな。法律作って、それを国民に守らせて、違反したやつらには罰則を与えるのに、自分たちは裏金こねくりまわしても罰則なし。上級国民ってすごい。

さてさて、確定申告もしないし確定申告の意味も理解していない永遠の社畜かつ、日経平均が最高値間近まできているのに超お得な新NISAをやっていない情報弱者かつ、政治家が好き放題やってるのに選挙にもいかずにスマホをぽちぽちしながらクソ動画を見続けて広告企業の奴隷になりさがっている人生なのにヘラヘラし続けている下級国民の皆様、こんちには。お久しぶりです。ずとふ⚪︎です。

ちょっと報告がてら久しぶりに文章でも書こうかなーって思って机に向かっております。

突然なんですけど、去年、ワイ、30歳になったんですよ😁

30歳って言ったらあれじゃないですか、20歳未満の女性からすると「THE オジサン」ですよね。オジサンといえば、ハゲでデブで臭くて気持ち悪くて、もう人というかミジンコの仲間っていうか、ミジンコなら触れそうな気がするけれど、オジサンは触れないので、実際はミジンコ以下の存在だと思われていても仕方ないですよね。

というかワイもそう思ってました。「30歳ってやばいよね。存在がやばいよね!」とか思ってました。

だから30歳を超えてるそー⚪︎なんかには、表面上は「年上にしかない魅力があるよね」という忖度をZOOMの画面越しでしまくっていたのですが、内心では「あー、画面越しでよかった。対面だと同じ空気吸いそうだから嫌だわ」と、ZOOMという文明の力に感謝を覚えずにはいられませんでした。

でも歳月というものは残酷でして、いつの間にやらワイも30歳になっていました。ミジンコ側の仲間入りです。

でもね、ミジンコなりにも嬉しいことがあるんですよ。

ほら、ワイって、あのー、髪が薄いっていうか、ハゲかけているっていうか、見る人が見たら「禿げてる⭐️」って思うはずなんですよ。

髪がふさふさの人には分からない悩みだとは思いますが、「20代なのに髪が薄い」って絶望でしかないんですよね。

ジェイソン・ステイサムくらいムキムキで顔の骨格が欧米系であれば、「ハゲなのにかっこいい、むしろハゲが似合ってる」みたいなオフィシャルハゲダンディズムの地位と名誉を得られそうなもんですが、低身長細身髪薄ってロードオブザリングのゴラム(スメアゴル)にしか思われないんですよね。

かといって筋トレとかはめんどくさいし、低身長で筋トレ頑張ってる人って、「あ、小さいから見た目でなめられたくないから筋トレ頑張ってるのね!うん、いいよ、頑張ってね!筋トレ頑張るってすごいよ!感心するよ!」みたいな尊敬風同情をされそうだしなので、20代はゴラム系男子として過ごしていました。

若ハゲというコンプレックスって強烈なんですよ。

でもそれも終わり。

だって30歳って若くないよね?若くない人が髪が薄くたっていいよね?

もう若ハゲじゃない。今日から俺は、ただのハゲ。オジサンなんだからハゲてたっていいじゃんかよ。

歳をとるっていい。身も心も若ハゲコンプレックスから解き放たれました。まるで天使の羽が生えたかのように体が軽い。朝日が気持ちい。公園でステップしたい。ハゲてるけど。

グッバイ。君のコンプレックスは若ハゲじゃない。

オフィシャルハゲダンディズムもそんな歌を歌っていたような気さえします。

さて、頭の話は終わりにして、去年の冬、20代最後の年にオランダに行く機会がありまして、ちょっとその話題を取り上げたいと思います。

オランダといえば、もうみなさんお分かりですよね。

そう、飾り窓です。

なんてゆーの、日本の大阪でいうところの、飛田新地ですよ。

行くっきゃない。円安なので本当は海外なんか行きたくなかったのに仕方なく行く羽目になったんだから、もうついでに行くっきゃない。ここで元を取るしかない。20代最後の歳を楽しむっきゃない。

ってことで、オランダの首都アムステルダムに降り立ちました。

初めて降り立ったアムステルダムの感想は、「なんか綺麗!シャレオツ!映画みたい!」という感じ。

ま、そんな気持ちはどこの国に行っても3分くらいで終わっちゃいまして、結局は「観光で有名なところってのは商業的でごちゃごちゃしててうざったいなー」くらいに思っていました。

そんなことより驚いたのは、オランダ人の身長の高いこと高いこと。マジでビビるくらいに高い。世界一身長の高い国っていうのは伊達じゃない。

ゴラム系男子としては、ガチのホビットになった気分です。ワイは日本でも身長は小さめなのですが、それでも多くの日本人女性よりは身長は高いです。

でもオランダに来てみると、ワイより身長が高い女性がいるいる。めっちゃいる。男性に至ってはマジでめっちゃでかい。クラスで一番背が高かったやつよりもデカいやつがスタンダードって感じ。なにこれ、怖い。みんなワイの頭頂部を余裕で見れちゃうじゃんよ。

オランダ旅行早々に心が折られる体験をしたのですが、円安海外旅行という罰ゲームを受けているのですから、当初の目的を忘れてはなりません。

そう、飾り窓です。

ゴラム系男子といえど、日本男児。侍魂を持っております。巨人たちが闊歩していても目的を果たすために歩むのみです。

「歩む」と書いたのは文字通りでして、なんと飾り窓の地区は、アムステルダムの駅から徒歩で行けちゃう距離なんですよね。

メインストリートは華やかでして、ライトアップされていたり、川(運河?)みたいなところではクルーズツアーっていうのかな?そんなことをやっていたりします。まさに首都圏観光地です。

それで、飾り窓はメインストリートから少し離れたところにあります。おいおい、オランダの首都アムステルダムから徒歩でそんなところに行けるってどないなってんや。大阪の飛田新地とかスッゲー行きづらかった記憶しかないのに。

んで、目的地の飾り窓に進入すると、噂通り本当に下着姿の女性が窓越しにいて、客と値段交渉をしています。飛田新地と違って、交渉役のおばちゃんはいません。

異様な光景です。

赤く照らされた窓を物珍しさで見物している多数の観光客がいて、その窓の内側では下着姿の女性が接客(値段交渉)しています。女性を商品として扱う部屋が横並びになっているのは異様な光景としか言えません。ウィンドウショッピングの人間バーションを誰もが鑑賞できるのが飾り窓地区。

メインストリートの少し外れた場所に、こんなのがあっていいの?ちょっと歩けば親子連れがいる道に出ちゃうというのに。

「文化の違い」

そんなものを強烈に体験しました。

オランダは先進国の中でも「リベラル」色が強い国です。リベラルとは日本語で非常に訳しづらい言葉なのですが、「自由主義(自由を重んじる)」と考えていればたぶん大丈夫なはず。

自由主義という言葉も難しいのですが、「人に危害を加えなければなにをしてもOK」くらいに考えていれば大丈夫なはず。

そんな自由を尊重する国ですから、

  • 同性婚OK
  • 性風俗OK(合法だし、女性たちはちゃんと税金を納めている)
  • 大麻OK

など、日本ではまだまだNGとされているものが、認められています。

すごい。

そしてなにより、「人に危害を加えなければなにをしてもOK」主義を貫いていくと、「自分の命をどう扱おうが自由!」みたいなところにいきつきますので、安楽死も当然ながら認められております。(さすがに安楽死できるラインは定められているみたいですが)

「オランダ 安楽死」と検索すれば、いろいろと出てきます。

国の統計によると、オランダで昨年実施された安楽死は8720件。制度の開始当初に比べて約2.5倍に増えた。死亡理由に占める割合はここ数年、4~5%程度になっている。2019年の国の世論調査では、87%が安楽死に賛成した。不治の病の子どもや重度の精神疾患を持つ人に対する安楽死を肯定する割合は75%で、認知症の人の安楽死も8割が妥当だと答えた。

https://globe.asahi.com/article/14998689#:~:text=%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%B5%B1%E8%A8%88%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%81%A8,%E3%81%8C%E5%AE%89%E6%A5%BD%E6%AD%BB%E3%81%AB%E8%B3%9B%E6%88%90%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

夫婦で重病の場合、共に安楽死を選ぶ人たちも出てきたのだとか。

オランダでも共に安楽死を選ぶ事例は珍しいが、最近は増加傾向にあると、英国の「ガーディアン」が10日付で報じた。2020年に26人(13組)、2021年に32人(16組)、2022年には58人(29組)が安楽死で共に生を終えた。ただし、オランダの安楽死専門機関「Expertisecentrum Euthanasie」の広報担当、エルケ・スワート氏は同紙に「共に安楽死を選ぶことへの関心が高まっているが、(実際共に安楽死を選んだ事例は)依然として非常に稀だ」とし、「2人ともに回復の見込みがなく、耐えられないほど苦痛を受けており、2人とも安楽死を望むのは全くの偶然」だと語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d1b432475f81b7514e4c2e37590ca8b75d59b2ca

自分の人生の最後を自分で決める、リベラルな世界が行き着く先はここなのかと。

この辺りは人によって意見がさまざまだと思いますが、ワイはオランダのようになるべきだなーと思っております。

だってさ、いまって、若者のエネルギーの多くが高齢者に吸い取られているじゃないですか。高齢者延命治療にガシガシ税金が投入されていますし、高齢者延命治療とは無関係そうな湿布代とかにも税金が投入されています。

あとは福祉系に進学する人たちもそうですよね。自分の貴重な人生を高齢者に注ぎまくるのってどうなのよってワイは思うんすよね。もちろん重要な職業だとは思うけどね。低賃金で身を削りながらやるのは違うよね。

90歳でお病気をお持ちのご老人を全身全霊でOMOTENASHIすれば、確かに寿命を伸ばすことってできます。現代科学とマンパワーのおかげで、50年前までは奇跡と呼ぶしかなかった治療と介護ができるようになっています。でもそれにいくらまでお金出すんですか?いくら税金を使うんですか?が問われているのが現代JAPAN。

ある一定の年齢を過ぎたのであればそこからさらに延命したければ実費、不摂生してきたのに最高の治療を受けたければ実費、それが無理ならば安楽死。そんな感じにしていかないと無限に若者たちのエネルギーは吸われていきますわな。

と、30歳というオジサンの仲間入りをする一人の人間として、飾り窓地区を後にしながら賢者のようにスッキリした頭で未来の世代の人たちのことをいろいろと考えていたのでした。

つーことで、オランダ旅行オススメやで。いろいろ学べまっせ!

グッバイ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました