ぼくらのバドミントンレベル1【年上女性襲来編】

2021年7月、「ときたまバドをしてます!今年は2回しました!」という年上の女性が遊びにきてくれました。たぶん椎名林檎と同い年なので、以下りんご姉と呼びます。

「年上女性には優しくしなさい」という紳士の教えの通り、りんご姉のお体に無理のない範囲で打とうとしました。しかし、いらぬ心配でした。

りんご姉は技巧派でした。ぼくら男3人は、身長というアドバンテージがありながら前後に振り回され、りんご姉が繰り出す球に追いつくので精一杯になっていました。太ももの筋肉は乳酸であふれ、心臓は今にも飛び出しそうなくらいにバクバクと鼓動していました。

「今年は2回しかバドをしてない」という、りんご姉の前おきメッセージに騙されたのです。今年は2回でも去年は365回くらいしていたのだと思います(たぶん)。

ぼくらは、りんご姉に蹂躙されました。

もちろんぼくらも偉大なるベジータ王を私淑している男なので、プライドが数mmほどあります。「年上女性にさすがにここまで圧倒されてなるものか!」と、力を振り絞りました。CMで腐るほど流れていた鬼滅の刃の煉獄杏寿郎のセリフ「心を燃やせ」が脳内で再生されるほどに、中2病モードになって食らい付いていきました。

でも無理でした。中2病モードになったって、心を燃やしたって、強い人には勝てないんです。

そしてついに足の筋肉は限界を迎えました。痙攣寸前です。

崩れそうになる膝を手で押さえつけ、歯を食いしばりながらコートに立つのがやっとになっていた中、ぼくら男は自然と目が合いました。そこに言葉はいりませんでした。以心伝心ってやつです。

「年上の女性に蹂躙されるのも悪くない。いや、むしろいい。それがいい。これだったんだ…人生に欠けていたのはこれだったんだ…☆」

M男列車、開幕!

(鬼滅の刃は映画も漫画も見てません)

ちなみに、りんご姉はあれ以来(蹂躙後)、来ていません。ぼくらのあまりの弱さに愕然としたのか、M男の目覚めに恐怖を感じたのか、ぼくたちに知る由もありません。

りんご姉はどこへやら。
りんご姉にもう一度会いたい。
もう一度蹂躙されたい。
バド弱男たちを、教育して叱ってくれ。

〜ザキーウォーズ エピソード1/ M男の目覚め〜(終)

追記(2021年10月)
女王さま、じゃなくて、りんご姉がまた来てくれました。

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