ぼくらのバドミントンレベル2【色白黒髪優男メガネ編】

2021年8月、「高校の時にバド部でした!」という20代男性が遊びに来てくれました。星○源風なので、以下『源氏』と呼びます。(ちなみに絶賛ガッキーロス期間中なので、色白黒髪優男メガネな人はほぼ100%の確率で星○源に見えています。)

ぼくら男はいきり立ちました。我らが姫を奪った星○源似を、この手で討てると。

これは神が与えてくれたチャンスなのです。というか神がこう言ってます↓

「ガッキーロスで溜め込んだストレスをここで晴らしなさい、私が許そう。なんせ私もガッキーのファンだったんだから。マイボスマイヒーロー時代から応援してるし、恋空を観るために映画館にいくくらいのファンだったんだから。Heavenly daysの歌声聴いた時なんて涙が出たんだから。マジで。」

神の声がハッキリ聞こえます。モーセやイエスやムハンマドもこんな感じで啓示を受けたのだと思います。

神の御加護を受け、源氏を討つ!

字面だけで言うと、もう平氏の気分です。壇ノ浦です。

しかし、無理でした。源氏は強かった。

フェイントが超うまいのですよ。クリアするのかな?と思いきや、前に落としたり、その逆をしたり。高等技術のハイバックをしたり。

こりゃ勝てないわ。早々にぼくらは気がつきました。いや、でも、それでも、星○源似に一矢報いなくては…。

「ガッキーロスのみんな、オラに力を分けてくれ…」

神の力とガッキーロスのみんなの力を分けてもらい、なんとか源氏に一勝することができました(源氏がミスをしまくったおかげで)。神から与えられた使命を果たしました…。

勝利の余韻に浸りながら源氏の顔を見てみると、源氏がかけているメガネの奥の計算高そうな眼からは、ぼくらにこんなことを訴えていました。

「はいはい。一敗くらいしてあげますよ。それでストレスが発散できるんでしょ?まったくおじさん達の無駄な頑張りってやつは、滑稽ですな。あーぁ、歳をとってまでこんなにムキになるなんて、ダサいったらありゃしないね。まぁいいですよ。それで満足するなら、負けてあげますよ。それでウィンウィンでしょ。これでスッキリしたでしょ?ね、おじさん。あとこれは善意から言いますけど、あんたらみたいなやつがガッキーファンとか言うのはやめた方がいいですよ。ガッキーに迷惑だから。いい歳なんだから、その辺考えようね?ね、おじさん。」

目は口ほどに物を言う、そんなことわざを思い出した1日でした。

まぁね、若造になにを言われようと、こちとら言い訳をしまくって自分を慰めた年数では負けないので、そんなことでは少しも動揺なんてしませんよっと。そんな精神攻撃ではぼくらの表情筋をピクリとさえできませんよっと。伊達に年だけ食ってないんですよっと。

・若いんだからぼくらより体力があって動けるの当たり前じゃん?そんなの勝って当たり前でしょ?
・というかそもそも高校の時に3年間バドミントンやってりゃ強いのなんて当たり前でしょ?

このような言い訳を心に羅列し、自分を慰め、水島のよどんた空にぷかぷかと浮かぶあの光化学スモッグのように心を穏やかにし、今日も眠りにつくのでした。



ちくしょーーーーーーーーーーーーーッッッ

ちなみに源氏はほかのバドミントンサークルに所属しているらしく、そこでは初級から中級者のレベルを行ったり来たりしているそうです。

これでようやく自分たちのバドミントンレベルが客観的にわかりました。ぼくらのレベルは、他のサークルでいう初級者レベルの集まりなのです。

え?そんなレベルでサークルをつくるんじゃねえって?そんなレベルのおじさんたちが集まって、貴重な体育館の予約枠を奪うんじゃねえって?体育館に汚い汗とか体臭とかを撒き散らすんじゃねえって?



ちくしょーーーーーーーーーーーーーッッッ

〜ザキーウォーズ エピソード2/ 新たなる絶望〜(終)

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