SSKSから「同級生連れてきてもいいですか？」という連絡がありました。
私の胸は高鳴りました。
いやでも待てよ、同級生って女性だよね？
日本文化をまったく知らない宇宙人からすると「同級生だから男か女かなんて50％だろ」と答えるでしょうが、普通に考えると女性が言う「同級生」って女性だよね。男だったら男友達って言うよね。
というかまだ関係があまり深くないところに、いきなり男性を連れてくると尻軽そうに見られそうなので、リスク回避的にも男性は連れてこないっしょ。というわけで、95％以上の確率で女性が来るはず！これは期待していい案件だ！（繰り返しになりますが、おじん純度を楽しみにしていた皆様、誠に申し訳ございません)
こんな水島という僻地のサークルに20代女性が2人も…感慨深いです。これで、あの世で地獄の業火に焼かれ続けているじーちゃんにも報告できます。
ワイ「やったよじーちゃん！女性が入ってくれるようなサークルを築けたよ！」
じーちゃん「あぢいぃぃぃぃ。助けてくれえぇぇぇ」
じーちゃん、ワイもサークルつくるの頑張ったんだから、じーちゃんも罪を償うために頑張ってな。
さて、そうこうしているうちにSSKSの同級生がくる日になりました。気持ちとかいろいろ膨らみます。
意気揚々と水島体育館に行ってみると、SSKSの姿が見えましたが、同級生の姿は見えません。
ダメか…。当日になって「やっぱり気持ちの悪いおじさんたちとはバドミントンできないわ。というかSSKSもやめた方がいいよ。やっぱりおかしいよ。」と正気に戻ったのでしょう。そうに違いない。残念に思う反面、「それが正解だよ」と思う二つの気持ちが混ざり合っていることに気がつきました。
でもSSKSに話を聞いてみると、どうやらただ遅刻をしているそうな。
初めて会う日に遅刻してくる女の子…悪くない。これが男だったらドロップキックをぶち込みたい衝動に駆られているところですが、女性なのでまったく問題ない。無問題。
では待ちましょう。この待ち時間、高級なフランス料理店で前菜が出てくるのを待っている時の静けさと高揚に似ている。（高級なフランス料理店行ったことないけど）
でも同級生はなかなか来ません。仕方がないのでSSKSを待合室に残し、先にバドミントンコートを設置することにしました。
その後、SSKSが1人で駆け足でこちらに来ました。「同級生は？」と聞くと、「水島体育館と倉敷体育館を間違えたみたいです！」とのこと。
ドジやん。ドジっ子ガールやん。
体育館を間違えちゃうおっちょこちょい女の子…悪くない。男だったらドロップキックに加えて水平チョップをお見舞いするところですが、女性なのでまったく問題ない。無問題。
では軽くバドミントンをしながら待ちましょう。この待ち時間、高級なワインを開けて酸化で味が変化するのを待っている時の期待と昂揚に似ている。（高級なワイン飲んだことないけど）
30分ほど経った頃、私たちのバドミントンコートに人が近づいてきました。
「お、もしかして同級生？」
バドミントンコートにどんどんと近づいてきます。これは間違いなさそうです。
でも確証が持てません。いや、なんなら違っていて欲しい。「あ、間違えた」と引き返してほしい。
だって、OTOKOなんだもん。どうみても女性じゃないんだもん。
女性が来ると思っていたのに男。この絶望感たるや筆舌に尽くし難し。進撃の巨人でいうと、鎧の巨人と超大型の巨人が、寝食を共にしたライナーとベルトルトだと分かったときくらいに絶望感があるんですけど。
念のため、SSKSに確認を取ります。「あの人、同級生？」と。
どうやら間違いないようです。SSKSの同級生は男だったのです。
…
…
…
ちくしょーーーーーーーーーーーーーッッッ
（もしかしたら内面は女性というLGBT系な話なのかもしれませんが、おもしろおかしく書くためにヘテロセクシャルな男性という設定で続けます）
私だけでなく、その場にいた全男は腰が砕け落ちそうになるのを我慢していました。私たち男は動揺を悟られまいと「全集中水の呼吸！ﾋｯﾋｯﾌｰ、ﾋｯﾋｯﾌｰ」と全力で呼吸を整え、砕けそうな腰を体幹の筋肉で支えていました。（鬼滅の刃は読んでないので、呼吸の仕方は想像です）
遅刻することも、体育館を間違えるドジっ子なところも、女性だから許せていたのに、男とは。しかも初めて会うのに「遅刻してすいません！」みたいなのもないぞ。
まぁそんなことはどうでもいい。ただひとつ、見過ごせないというか、ワイをプッツンさせたことがあります。男の容姿です。
色白黒髪優男メガネなんです。
嘘だろおい。
源…？
源なのか…？
源だよね…？
星○源似じゃん。
（注：ガッキーロス期間中ゆえ、色白黒髪優男メガネはもれなく星○源に見えています）
ガッキーロスで心に傷を負っているワイに、またしても星○源似。ようやく治りかけてかさぶたができた傷口に、間髪入れずにかさぶたを剥ぎ取り、その傷口に粗塩を塗りたくるがごとき行為。
どういうことだ。8月中旬に星○源似。10月上旬に星○源似。
1ヶ月半しか経ってないのに、2回目の星○源似に遭遇するだと…？
なんなんこれ？ワクチンのつもり？
ガッキーロスには星○源似を合わせた後に、1ヶ月経過してから2回目の星○源似に合わせるのが効果あり、的なやつなの？それ、エビデンスあるの？エビデンスなき治療法は魔術と変わらんで。
もうダメだ…精神がもたない。NARUTOで言うと、イタチの月読を初めてくらったカカシ先生くらいに精神がズタボロになってます。
どうしてこうなったんだ…。なんでこんなにも心を消耗しなくちゃいけなくなったんだ。
心を落ち着かせるために、一度状況を整理してみました。
①SSKSが「同級生連れてきていいですか？」と期待させる。
②しかし、SSKSの同級生は男だった。
③またその男は、色白黒髪優男メガネな星○源似だった。
巧妙な罠だ。こちらの精神崩壊を目的とした、巧妙な罠としか言いようがない。しかも二重の罠。飛天御剣流並みに二段構えになってて隙がない。
①で同級生を女性だと勝手に思ったところから悲劇が始まったんだけどさ、これ、間違えても仕方ないよね？
問「20代女性が同級生を連れてくると言いました。さて同級生の性別はなにでしょう？」
難しい。間違えるよね普通。
「ホームレスは○んでもいい」的なことを言ってたお兄さんを持つ謎解き男が作り出す問題より圧倒的に難しいぞ。
なんでこんな難しい問題をSSKSは出してきたんだ。
いやまてよ、SSKSの趣味が『おじさんをからかうこと』であれば辻褄があう。そうか、SSKSに初めて会った時に黒髪清純派という印象を受け、「この子は嘘なんかつく女性ではない！清廉潔白也！」と思わされていたところから罠は始まっていたのか（勝手に思っただけだけど）。初手からSSKSの術中にはまっていたというわけか。そうか、そうだったのか。
いまごろSSKSは、友達にこんなLINEを送ってるのかもしれません↓
「ちょっと聞いてよー。マジ卍な話があってさー。サークルのおじさんどもにさー、あえて男友達じゃなくて同級生連れて行ってもいい？みたいなこと言ったんよー。おじさんたちは私の同級生だから女って期待するじゃん？でも実際は男だからさ、おじさんたちのガッカリしてる顔がマジ卍でさ。笑えるよねー。しかもおじさんたちはガッキーロスみたいだから、私の持ち駒メンズの中でいちばん星○源に似てるメンズを連れて行ったんよー。もうおじさんたちの引きつってる顔がマジ卍。プハー、今日はハイボール（濃いめ）がいつもよりうめぇ。会社ではカルアミルクかカシオレしか飲めませんって猫かぶってるからストレス溜まるんよねー。ハイボール（濃いめ）がおいしく飲めるおもちゃ見つけたわー。マジ卍マジ卍www」
もっと早くに気がつくべきだった。女性怖い！ｶﾞｸﾌﾞﾙｶﾞｸﾌﾞﾙ(((( ;ﾟдﾟ)))ｱﾜﾜﾜﾜ
と、以前の私なら怯えていたことでしょう。
でも今の私は違います。りんご姉により目覚めさせられたM男精神を持ってすれば、「年下の娘に手玉に取られるのも悪くない。心地よし。40.5度のお湯のようだ。30分は浸かってられるわ。なんならデトックスできるわ。このまま#今日はデトックスの日⭐︎というハッシュタグと共に写真をインスタグラムにアップしようかしら。」と考えることさえできるようになりました。これが修行の成果ってやつです。筋肉と同じで、M男精神はいくつになっても鍛えられるんです（ｷﾘｯ）
ちなみに星○源似2のバドミントン歴ですが、中学生のとき3年間バドミントン部だったそうです。ガチ試合はやってませんが、意外といい勝負ができそうな予感がしたので、「中学3年間やってました！」的な人とはいい感じにバドミントンができるのかなぁみたいに思っています。
〜ザキーウォーズ エピソード3/ 黒髪清楚系の攻撃〜（終）
追記：強がってはみたもののM男レベルが足りず、ガッキーロスの追い討ちストレスに私の免疫系が耐えられなくなり、数年ぶりに口唇ヘルペスが出てしまいました。まだまだ修行が足りませぬ。りんご姉、今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
コメント